国東天然わかめ(糸造り)
全体の0.2%しかないという希少な国産天然わかめ。
国東の厳しく豊かな海で育ったわかめは肉厚で歯ごたえがある。独自の方法で乾燥させることで、生わかめかと思うほどフレッシュな食感をいつでも楽しめます。
糸造りは名前の通り長いので、一分半ほど水につけて戻し、食べやすい長さにカットしてお食べ下さい。あまり戻しすぎないように、歯ごたえを楽しむのがおすすめです。
竹永海商/国東で天然わかめを採取・加工する漁師。50 kgの装備を身につけ、水深6mの海の底に生えている高品質のわかめを一つひとつ採っていきます。創業したお父さんの跡を継ぎ、現在は息子二人が頑張っています。
商品情報
- ●容量:22g
- ●原材料:わかめ
ご注意ください
- ●変色しやすいため、直射日光を避けて保存してください。
国東市の天然わかめ漁は海の温度が低い時期に行われる。「国東の海には、わかめが畑のように広がっちょん。それを稲刈りみたいに刈っていくんや」50kgの装備を身につけ、竹永逸郎さんが水深6mの海の底に生えているわかめを一つひとつ採っていく。畑といっても、海の底は潮の流れが激しく、おもりがなければすぐに流されてしまう。「ここは波の形が違うでしょ。海底の地形が影響しているんです」と弟の英昭さん。二人とも、国東の沿岸を知り尽くしたエキスパートだ。
国東の激しくも豊かな海で採れたわかめを採ってすぐに浜茹でした後、独自の方法で乾燥させる。そうすることで、採れたてのような風味と歯ごたえをぎゅっと閉じ込めている。二人の父親、八幡郎さんが研究に研究を重ね出来た味だ。
収穫したわかめを浜の女性達が丁寧に処理していく。浜茹で、塩揉み、部位の仕分け、乾燥、袋詰めまで、テキパキと仕事が早い。
八幡郎さんは、一度は国東を出て農林省で働いた後、実家の漁業を継ぐために戻ってきた。当時、わかめは漁師の家庭のみ食べられる程度だったが「国東の美味しいわかめを色んな人に食べてほしい」と、現在の方法を編み出した。そんな努力が実を結び、今では質の高い天然わかめの産地として知名度を得るほどになった。
「外国産などのわかめに押され、一時は辞めることも考えた。でも、お客さんから『ここのわかめが一番美味しい』という言葉をもらって、励まされたんです」国東のわかめには今も変わらず多くのファンがいる。
「父親の仕事にあこがれて、国東に帰ってきたんです」逸郎さんも英昭さんも、大学を出て都市部で働いた経験を経て、八幡郎さんの仕事を手伝うことを決めた。今では二人が竹永海商を引っ張っている。親子二代に渡る海の稲刈りは、これからも続いていく。
兄の逸郎さん(右)と弟の英昭さん(左)。真ん中の標本は父親の八幡郎さんが採った巨大わかめ。