「しんけんいいもの。」を探して、大分県を南へ、北へ。その2
「しんけんいいもん」探しの旅後編では、杵築から国東半島へ、そこから姫島に渡り、さらに豊後大野まで足を延ばします。伝統の製法や食の安全と真摯に向き合う職人や作り手たち、軽やかに自らの作風を極める若手作家。それぞれの物語をご覧ください。
収穫は年に1日だけ。小さな離島・姫島の、ひじきの物語。
「柔らかくて茎までおいしくいただける」と噂の姫島ひじき。そのおいしさの秘密は製法にあり。年に1日だけ設けられた漁期に漁師たちが新芽だけを丁寧に手摘みし、島の女性たちが薪と大釜で炊き上げます。最高級のひじきが生まれるまでの裏側をのぞいてみましょう。
他のものは食べられなくなるかも!国東が誇るしいたけの森へ。
「世界農業遺産」に登録された国東半島は日本を代表するしいたけの産地。豊かな森の中で丁寧に育てられ、収穫された原木栽培しいたけは、香りも滋味深さも食感も他のものとは段違い!「しいたけ嫌いの子をなくす」という生産者の園田さん夫妻に、しいたけの森を案内してもらいました。
色とモチーフにあふれる、海沿いの染色工房へ。
型染と筒描という伝統の製法を駆使して色鮮やかな布製品を生み出す「よつめ染布舎」。国東半島にある工房では作家の小野豊一さんが下絵から仕上げまでを1人で行っています。ダイナミックなモチーフも目を引く「よつめ染布舎」、そのものづくりをご紹介します。
これさえあれば誰でも料理上手!な麦味噌を発見。
美しい城下町、杵築にある「綾部味噌醸造元」は、1900年の創業時から味噌づくり一筋。伝統的な方法で自家製麹を仕込み、1年かけて熟成させるという味噌は、力強くパンチのある味わい。4代目の綾部さん夫妻においしい味噌の食べ方を教わります。
素材にも製法にもこだわって、安心とおいしいを追求する。
自然豊かな豊後大野で、なるべく県内産の、厳選したオーガニック素材を使って加工食品を製造する「タオオーガニックキッチン」。旬の素材の滋味を凝縮したソースや調味料で全国のファンを魅了しています。酵素ソムリエ師範としても活躍する代表の米澤陽子さんに、現代の食について思うことを語っていただきます。
かぼすとサフラン、地元のいいものを詰め込んで。
豊後大野の人気ベーカリーカフェ「キッチンウスダ」の人気スイーツが、土地の名物であるかぼすとサフランを使ったサブレ。バターをたっぷりと使い、口当たりはしっとり、後味軽く焼き上げたサブレは、ついつい手が伸びてしまうおいしさです。「かぼすサブレ」レシピ開発の裏側を、パティシエの臼田成美さんに伺いました。