キリカブ デニム×レザー ペンケース(ネイビー)

大分県玖珠町にある県内唯一のハンドメイドジーンズメーカー「KIRIKABU JEANS」と、同町で全工程を自社一貫製作し、町民から長年愛され続けているレザークラフトショップ「Guilty Leather Factory」、そして“大分ならでは”を追求するOita Madeのトリプルコラボレーションにより、ここでしかできない特別なペンケースが完成しました。

素材には、実際にジーンズに使用している、濃い藍で染まった「KIRIKABU JEANS」こだわりのデニム生地と、使い込むほど深い味わいと変化が楽しめる「Guilty Leather Factory」特製の上質な国内産の馬革(フルベジタブルタンニン鞣し)とスエードを使用した高級感溢れる仕様となっています。デザインは、玖珠町のトレードマークであり「KIRIKABU JEANS」のロゴマークにもなっている「伐株山(きりかぶさん)」をモチーフにしています。ファスナーには1940~50年代のアメリカ製ヴィンテージジッパーの復刻モデルを採用し、さらにはファスナーの持ち手にリベット(主にジーンズのポケット部に使用される留め具)を使用するなど、ジーンズ好きの心をくすぐる大人の逸品となっています。
機能的にも、ファスナーを全開にすればフラットになり、中が見やすく取り出しやすい設計に。また、メモをした紙やちょっとした小物、名刺やカードなどを収納できるポケットも備えています。
カラーはキャメルとネイビーの2色展開。デニム生地で夜空を演出し、キャメルは朝日に照らされた夜明けの伐株山、ネイビーは夜の静寂な雰囲気の伐株山をそれぞれイメージ。遊び心の中にもシックな大人の雰囲気を表現しています。大切に利用している万年筆やボールペンなどを優しく包み込み、お洒落に持ち歩く喜びや、使いこむほどに愛着を感じることができる特別なステーショナリーに仕上がりました。
 

商品情報

●サイズ:横16.4cm × 縦8.0cm × 幅2.5cm
●重 量:95g
●素 材:(外装)デニム生地、フルベジタブルタンニン鞣しホースレザー
    (内装)スエード、フルベジタブルタンニン鞣しホースレザー
●製 造:日本
●仕 様:ラウンドファスナー開閉、ペン差し3本、ポケット2
●付属品:専用箱、保存袋
 
価格 ¥20,900(税込)

Our Stroty ものづくりの裏側をたずねて

Oita Madeでは、地域の活性化につながる取組みとなればとの想いから、地域の魅力ある技術や素材を発掘し、それを活かした商品の企画・開発を行っています。今回Oita Madeでは、大分県玖珠町にある2社とのコラボを実現し、より多くの人にその地域の素晴らしさを知ってもらえるような、ここでしかできない魅力ある商品を開発しました。
コラボした2社のストーリーをご紹介します。



「KIRIKABU JEANS」
少年時代からジーンズをこよなく愛すキリカブジーンズ代表の笠氏。独学でジーンズ製作を開始し、2008年にオリジナルブランド「KIRIKABU JEANS」を立ち上げました。「県内で初めてのことを始めることで、地元玖珠町の魅力を発信したい。」と、何よりも好きなジーンズを趣味で作り始めたのがきっかけ。「当初、家庭用ミシンでジーンズ製作を始めたが、当然思うようにはいかなかった。」と、当時を思い出し語ってくれました。笠氏が目指す1940~1950年代のヴィンテージモデルのようなジーンズ独特の「アジ」をどう表現すればよいのか、その「アジ」の答えをみつけるため、これまでに集めたジーンズの糸をほどき、分解することを繰り返したとのこと。



そして、こだわりのデニム生地や糸、世界的ジーンズメーカーでも使用されていた年代物のミシンに出会い、独学で何度も試行錯誤を繰り返した末、個性溢れる「KIRIKABU JEANS」が誕生したのです。今では、九州圏内では珍しいハンドメイドジーンズメーカーとして、大分県内はもちろん県外のジーンズ愛好家がわざわざ玖珠町まで足を運び自分好みのジーンズをオーダーしていくほど。口コミでその人気は広がり、今ではオーダーしても予約が一杯で数か月待ちとなることも。全ての工程を一人で行っているため時間はかかるが、その分丁寧な仕上がりであるのはもちろん、地元玖珠の伐株山をデザイン化したパッチやポケットの縫い模様に遊び心がたっぷりつまる、ここにしかないこだわりジーンズを買い求めることができます。



「Guilty Leather Factory」
玖珠町で長年愛され続けているハンドメイドレザークラフトショップ「Guilty Leather Factory」代表の江藤氏。学生時代、欲しい財布に手が届かず「自分で作ってしまおう。」と思ったことから始まったレザークラフト人生。その想いは年月を重ねるごとに強くなり、2002年に独り立ち。オリジナルレザーブランド「Guilty Flame」を立ち上げました。製作を海外に頼らない、自社一貫製作を行い、細かなディティールや素材、金具の選択、仕立て、縫製まで、全て自身で対応した“made in Japan”いや“made in Kusu(玖珠)”にこだわっています。また、「流行りに流されないワンランク上のレザーアイテム」をコンセプトに、自身の目で厳選した上質なレザー素材のみを取り扱い、手縫いとミシン縫いを使い分けるなど素材に合った豊富な知識を活かして、高品質かつ繊細な商品を製作しています。


こうした江藤氏のファンは多く、10数年前に江藤氏が手掛けた商品を手にし、「まだ使いたいから一部分を補修して欲しい。」とお客さまが来店されるといったエピソードも。日々新しいデザインの商品が出回り消費される時代に、江藤氏の商品は高いクオリティを保ち、その結果多くのお客さまに長年愛され続けています。「数年で買い換えてもらった方が商売的にはありがたいのですが。」と、笑いながら話す江藤氏。飽きのこないデザインと高品質なつくり、そして江藤氏のレザークラフトへの想いは、時代が変わっても愛され続けることでしょう。




伐株山(きりかぶさん)…大分県玖珠郡玖珠町、玖珠盆地の南に位置する標高685.4mの山です。耶馬日田英彦山国定公園に指定される山頂はメサ(卓状台地)と呼ばれる平坦な草原で、その名の通り、まるで木の伐り株跡のようなユニークな形をしています。その平坦な山頂には、かつて中世の山城、玖珠城(伐株城、高勝寺城)が存在していました。『豊後国風土記』によれば、玖珠(くす)という地名の起こりも、ここにあったクスの大木にちなむものといわれています。伐株山にはある伝説が残っており、「クスの大木によって日が当たらず、作物が育たないので、村人(巨人とも)がこの木を伐り倒し、その伐り株が山になった」というもの。今や、伐株山は玖珠のシンボル的存在であり、山頂が公園化されるなど観光名所にもなっています。