姫島ひじき(小)

1年でたった2日しか収穫できない、離島・姫島の特産品。

漁業が盛んな姫島で、1年で2日だけ収穫される姫島ひじき。
Oita Madeのひじきは、薪と鉄釜を使って丁寧に浜茹で後
天日で干して仕上げているので鉄分を豊富に含んでいます。

通常は「芽ひじき」や「長ひじき」として芽と茎の部分が分けて販売されることが多いのですが、
「姫島ひじき」はその繊細さと柔らかさから、分けずに一緒にパックされています。
茎まで柔らか、シャキシャキした食感の最高級ひじきをお試しください。

商品情報

●容量:(小)18g
●原材料:ひじき

ご注意ください

●容量「(大)35g」につきましては、<関連した商品>からお買い求めください。
価格 ¥410(税込)

Our Stroty ものづくりの裏側をたずねて

国東半島の伊美港からフェリーでおよそ20分、『古事記』には「女島」として登場する姫島は、人口およそ2000人の小さな離島だ。漁業が盛んなこの離島の特産品の一つが、年に1日しか取れないと言うひじき。「Oita Made」では、姫島港で40年間、土産物店を営む東澄子さんの「姫島ひじき」を販売している。



「当時はひじきなんて高く売れるものじゃあなかったから、ひじきをとるのは漁師じゃなくて島のおばあちゃんたち。小遣い稼ぎにひじきを取って、鉄釜で炊いたものをうちに売りに来ていたの」
そんな様相が変わってきたのは10年ほど前から。「姫島のひじきは柔らかくて茎までおいしく食べられる!」と話題になり、いつしか島の特産品の一つに。取り手はおばあちゃんたちから漁師に変わり、ひじきの漁期が設けられ、その期間も1ヶ月、1週間、4日、2日とどんどん短くなり、一昨年からはついに年に1日だけになってしまった。
「漁をするのは12月の中旬。ひじきの新芽の時期だね。新芽で摘むから姫島のひじきは柔らかいの。夜の11時くらいになると漁師たちが一斉に海に入って、潮が引いている間だけ漁をするの。実質7、8時間だね。鎌を使ってね、ひじきの根元から刈り取るのよ。収穫量は島全体で1トンくらいかな」



取ったひじきはよく洗い、ピンセットでゴミをとる。薪を準備したら鉄の大釜にひじきを入れ、はじめに荒炊きし、火力を調節してさらに2時間以上、本炊きする。炊き上がったひじきは天火でじっくりと干す。こうした光景はいまや姫島の冬の風物詩といわれるまでに。
「薪なんてもう手に入らないから、ひじきを炊く人は大変よ。古い家の取り壊しが決まると、すぐに出かけて行って、柱やら梁やらにツバをつけておくのよ。そうやってどうにか薪を確保してひじきを炊くんだわ。それより大変だったのは、いま90代のおばあちゃんたち。ひじきが全く売れなかった時代、試行錯誤しておいしい炊き方を追求してくれたから、いまの『姫島ひじき』がある。足を向けて寝られんわ」



干したひじきを1年分仕入れたら、東さんが小さなゴミまで念入りにとって袋詰めする。炊く人によって硬さが異なるが、東さんくらいのキャリアがあると、誰がどの程度の硬さで仕上げてくるのか個々人の傾向を把握して袋詰めするそう。長く注文をくれる人に限ってはその好みも熟知しているから、「この人にはあそこが炊いた柔らかめを、あの人には硬めを」と、そんな心配りをしているそう。
「私は食感が楽しめる硬めが好きだけれど、硬めと言っても普通のひじきと違って茎まで柔らかだからね、水で戻してサラダ風に食べてもおいしいのよ。うちではひじきチャーハンにしたりお寿司のネタにしたり。ハンバーグに入れる人もいるわね。もちろん普通の煮物にしても絶品よ」



Oita Madeで扱うのは、東さんがよりすぐった最高級のひじきだけ。柔らかいのにシャキシャキしていて、水で戻すだけでそのまま食べられる「姫島ひじき」。これを口にすればひじきの概念がきっと変わるはず。